鎖大師青蓮寺では、毎月、檀家様やゆかりのある方に、連絡事項にちょっとした言葉を添えたハガキを送っています。一部をここに紹介します。
平成20年8月

拝啓 ハスの花が咲く季節となりました。皆様いかがお過ごしですか。当山の池では睡蓮が咲いています。少し辞書で調べてみたのですが、仏教で使われる「ハス」は、いわゆる蓮と睡蓮との両方を指しているようです。この両者の違いは、葉っぱのつき方だと思われます。仏教では、泥の中に根を生やしながら、美しく清浄な花を咲かせるハスをとても尊びます。泥の中の根の支えが有るからこそ、美しい花が咲きます。逆に言えば、泥に汚れた根が無ければ、美しい花を咲かせることも無い訳です。人の世も人生もハスの花と同じだとお釈迦様は言われています。人の世で、何が美しく何が醜いのか?非常に難しい問いかけです。生きるのは中々厳しく、自分の事で精一杯の時もあるはずです。でも、そんな人生の中、皆さんは自分なりの美しい花を咲かせる事が出来ていますか。

第355回般若心経写経会  8月21日(木)
 午前の部:7時
 (朝粥の接待があります)
 午後の部:13時
第356回般若心経写経会  9月21日(日)13時


2019年に青蓮寺は、開創1200年を迎えます。

 

平成20年7月

拝啓 涼月の候 皆様いかがお過ごしですか。宗教というと、あたかも悩みを無くすのが役目のように捉えている方がいらっしゃいます。でも悩みが無くなったら人の人生ではないかもしれません。仏教では、悩みを無くすのではなく、そこにある悩みと、どのように向き合うのかが問われます。よくよく考えてみれば、人は悲しみが有るから喜びが分かり、辛いから優しさが身に沁みるのではないでしょうか。でも、辛い時は辛いし、苦しい時にその先にある喜びなんて想像も出来ませんよね。しかしです。その人の人生を幸福と云えるのも、不幸と云えるのも実は本人しかいないのです。本人しかその人生を生きられませんから。皆さんの心のありようが問われます。あなたは、幸せですか。
平成20年6月

拝啓 霖雨の候 皆様いかがお過ごしですか。空海さんは、今年で1234歳。皆さんの信仰の力で生きてらっしゃいます。最近ちまたではアンチエイジング(抗加齢)なるものが流行っていいます。年相応に老いる事に抵抗している訳ですね。運動や美容で。今から2千500年位前、一国の王子だったお釈迦さまは出家する前に @生きること A病気になること B老いること C死ぬことの四つに苦しみがあることに気が付かれます。若かったお釈迦さまは、老人を見て愕然とするわけです。いつかは、自分も老いる。若さは驕りであると悟られます。何をしても人間は必ず老いそして死ぬ。当たり前ですが、身をもって理解するのは意外に難しいような気がします。死を考えることは、生を考えることに繋がります。また生を考えることは、死を考えることに。若さは絶対の価値ではありません。皆さんにとって本当に価値あることとは何ですか?。
平成20年5月

拝啓 新茶の季節となりました。皆様いかがお過ごしですか。当山の宗派は、ご存知の通り高野山真言宗です。真の言葉の宗派という位ですからかなり言葉を大切にしている宗派だと云うのが解ります。言葉=音をとても大切にしている訳です。「あ〜」とか「う〜」とかいう音そのものに、全てが凝縮されている、音が真理そのものであると捉えています。世の中には、実に様々な音が溢れています。心地よい音。イライラする音。良く聞こえる音。私たちの目が見えなかったら、隣の人の存在を確認したり、自分の存在を解って欲しい時、多くの場合「音」=「言葉」に頼ることでしょう。そう「音」は、存在そのものなのです。だから、人の言葉には、耳を傾けなければならないわけです。皆さんは、どんなふうに、周りの人の「言葉」に耳を傾けていますか。
平成20年4月

拝啓 山笑う季節となりました。皆様いかがお過ごしですか。境内では、次々と華やかに花が咲き始めていて本当に綺麗です。是非お参りください。最近、『幸せ』っていったいなんだ??と考え続けています。なんとなくは解るのですが、随分と漠然とした言葉だな〜と思いながら・・。先日、仏教を紐解かれている、ひろさちや氏のお話しを聞く時間がありました。その中に、なんと一つの答えがありました。このハガキで書こうと思ったのですが、さすがにこのスペースでは無理ですね。と云うことで4月8日の写経会でその答えをお話しします。写経会は、お写経をしなくてもお話しを聞くだけでの参加も大丈夫です。当日は花祭りもしていて甘茶の接待もしています。お気軽にお参り下さい。
平成20年3月

拝啓 解氷の候 皆様いかがお過ごしですか。二月末日で無事に五穀断ちも終わり、現在は断っていた五穀を一週間に一穀くらいのペースで解禁にしていいます。大豆と小麦を食事に加えました。この二つが加わると食事はバラ色です。醤油に豆腐・納豆、卵やバターを使っていないパンが食べられる訳です。それだけの事でかなり幸せです(笑)その内に、醤油や豆腐のありがたみも薄れて、当たり前になると思うのですが、そう考えると今の幸せな気分とは、いったい何なのでしょうか。幸せは、「成る」ものでは無く「感じる」ものであると言った方がいらっしゃいました。皆さんはどんな時に幸せを感じますか。
平成20年2月

拝啓 初春の候 皆様いかがお過ごしですか。二月十四日無事に五輪塔・五輪塔童子開眼法会を執り行う事ができましが。ホット一息つくと共に、皆様に感謝申し上げます。亡くなった方のご供養と、現在を生き抜く為の諸祈願の新しい場所となります。是非、皆さんお参りし心癒されて下さい。お祝い続きの当山ですが、気を引き締める為に、私は五穀断ちを今月一杯二十九日間しております。肉・魚・卵・乳製品・米・大麦・小麦・大豆・小豆を断っています。ご飯やパン・スパゲッティーが食べられず、大豆がダメだとお味噌や醤油も摂れなくなります。多少は、心身共に清まるかもしれません。世の中に心身を清める方法は、幾つもありますが、皆さんはもしするならどんな事をされますか。
平成20年1月

拝啓 初春の候 皆様いかがお過ごしですか。平成二十年は、ヘレンケラーの没後四十年に当たり、彼女は生前に『悲観主義者が、宇宙の神秘を探求したり、未知の土地に航海したり、人の魂に触れる新しい扉を開いた事は、かつて無い』と言われています。悲観的と楽観的は、相反する事ですが、全てをどりらかに割り切る事は出来ません。それでも悲観するより楽観的な方が生き易いと考えたのは、私たちの先祖の智慧だと思います。人生は山あり谷あり。皆様にとって、本年が悲観的な事よりも、やや楽観的な事が多い年である事を祈念しております。
平成20年1月

拝啓 頌春の候 ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚誼にあずかり、厚く御礼申し上げます。
新しい年が明けました。皆様はどのようなご気分でお過ごしでしょうか。新年を迎えると何かと気持ちが改まる気がいたします。
本年の初頭に萬霊供養塔が完成する予定です。薮内佐斗司先生作の五輪塔と五輪童子で、先生作の童子像としては、鎌倉初となります。これを契機に今後益々皆様の様々な供養のご希望に添える寺に成るよう努力を重ねて参ります。ペット等の動物供養のお問い合せも頂いておりますが、皆様のご希望と宗教上の教義がずれないできっちりご供養出来るように、今しばらく時間を頂ければと思っております。
新春とは言え、寒さはこれからが本番です。どうぞご自愛ください。当山は、皆様のご多幸を心より祈念しております。
これより以前の伝導の言葉はこちらからどうぞ